この記事では「東京じゃないところで、都会じゃないところで暮らしたい」と思って別府に移住したスタッフ・カエデの「理想の暮らし」について、ご紹介します。別府にすでに移住されている方、訪れた方、別府を含めた「地方」と呼ばれるところが好きな方には、共感できる内容となっていると思います。少しでも参考になれば幸いです。

Space Beppuは、別府をはじめ大都会ではないところで暮らしたい人を応援しています。例えば、お仕事についてお話ししたり、移住者同士で情報を交換したり、その思いに共感したお話しができます。

4月29日にはオープニング・イベントが開催されます!通常営業の日も、どなたでもご見学いただけるセーフスペースのコミュニティスペースですので、気になる方は一度のぞきに来てください。

オープニングイベント開催!Space Beppu New Openしました!

Space BeppuのOpenをお祝いするオープニングイベントを開催します。はじめての方は、この日、とても入りやすい雰囲気になると思います。お友達を誘って、そっとのぞきに来…

生まれ育った東京の暮らしと、「理想の暮らし」

東京生まれ、東京育ち。私は高校から専門学校まで、23区内を山手線や都営地下鉄を利用していました。10両以上ある電車に毎日ぎゅうぎゅう詰めになりながら・・・。「香料の授業」で気づいたのですが、私は嗅覚が優れているようで、たくさんの人の香水・体臭・化粧品の香りを我慢しなければいけないところが苦手でした。

就職活動をするとき、新卒で仕事が大変なのはわかっていました。それに加えて、あの満員電車・・・。ながく仕事を続けるとなると、これからもずっと満員電車に乗るわけです。想像するだけでグッタリしませんか?

私の理想の暮らしは、プライベートの時間にフォーカスした暮らしです。趣味の時間をとりたい。例えば、移動時間に本を読んだり、空を眺めたり、帰りに公園やビーチに行って、自然に触れたいと思っていました。知らない人と触れ合うんじゃなくて・・・。

東京で眺める空・・・せま〜い
ドキドキ!別府へ移住する!

理想が実現したのは、私が別府に引っ越したときでした。「別府のおじいちゃんのところへ、誰か行けないか?」という提案に、私は真っ先に手を挙げました。それまで憧れだった暮らしを、手にいれる方法が転がってきたんです。

友達はいないし、知り合いも少ないし、祖父の家しか知らないし、移住は不安と期待でいっぱいでした。

東京のお友達、お世話になった方々に会って、報告して、とうとう旅立ち。荷物は郵便で。意外と軽装で、私は大分県・別府市の祖父の家に到着しました。近所の方々に挨拶を済ませて、まずは家の片付け、そして初仕事。

例えば、広いお庭の手入れ、ベランダで花火を鑑賞し、向かいのお家のワンちゃんと遊ぶなど、新鮮なことばかり!毎日新しい出会いがあって、本当に刺激的で、楽しく過ごしていました。

大分県での出会いが、暮らしを彩っていく

少しずつ探検して、家の近くに定食屋さんを見つけました。なんと500円で日替わり定食が食べられます!女将はすぐに私の事情を聞いて、次々と同世代の移住してきた子を紹介してくれました。

そのとき知り合った別府に来て間もない人(私もです)と、初めて由布院に遊びに行ってみました。とても暑い日で、立ち並ぶお店の入り口付近のカフェでドリンクを買い、またすぐに戻って今度は店内で涼しく過ごしました。そのカフェには今でも通っていて、オーナーさんとコーヒーや由布院についておしゃべりするのを私はいつも楽しみにしています。

由布院では、午後を過ごすのにぴったりなレストランを見つけました。別府で出会った友人が、たまたまそのレストランに住み込みで働いていたのです。お菓子づくりが得意な私に、オーナーさんはキッチンを貸してくれます。オーナーさん、スタッフのみんな、常連さんと一緒に作ったお菓子を食べる時間は、特別にしあわせです。ちびっ子が、私が作ったプリンを口の周りにいっぱいつけて、「おいしい!」って微笑んでくれるんです。

由布院・別府間は、車で30分以上、山と崖と、森と草原の中を走ります。四季折々、爽快で、素晴らしいドライブコースです!電車の景色もまた素敵です。山に囲まれた湯布院と、海と暮らす別府は、それぞれ美しく、そして温泉に恵まれた地域でもあります。

一方九重連山は、冬は輝く雪景色に包まれます。雪が珍しい都会育ちの私は、わけもなく雪が大好き!吹雪も、チラチラ雪も、一面積もった銀世界に本当に感動しました。凍結した道路でゆっくり進んでいる時も、心の中では子供のように、はしゃいでいました。

好きな景色の一つ。仕事帰りの景色
別府での暮らしと私の「理想の暮らし」

私の理想の暮らしは、プライベートに時間を使うこと。

プライベートに時間を使えているのかといえば・・・働きかた次第かもしれません。私は理想の暮らしの実現を模索するため、フリーランス(とアルバイト)という選択肢をとりました。平日でも休日でも休みたい日を私が選べる仕事です。大分県だけでなく、広島の尾道や、福岡に足を伸ばしたかったので、今の働きかたを気に入っています。

もちろん収入は低いです。東京の賃金に比べると、とっても低いです!お洋服の値段は変わりません。でも、東京でおしゃれな人に囲まれて、PARCOの横を通るのと、別府で温泉に行くとき脱ぎ着しやすいようなワンピース一枚で、海辺の芝生を歩くのでは、コストが違うんです!ローコストで生活できるのは確かです。

満員電車に乗らないで良い生活。その時間、潮の香りをかいでいます。

別府での暮らしは、ほんの小さな時間も満たしてくれました。それは出勤している時も、お買い物の帰りも。歩いていて湯気を見たり、夕焼けを眺めたり、港に停まる豪華客船を見つけたり!そんな小さなことです。

私はパン屋さんでパンを買って、公園でぼんやり食べることを、本当に贅沢に思いますし、素晴らしい暮らしだと思っています。

投稿者プロフィール

kaede
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Space Beppuのスタッフのカエデです。ホームページの記事をせっせと書いています。写真は趣味で、一眼レフもしますが、Space Beppuの写真はiPhoneとiPadで撮影しています。最近、コーヒーもお茶も大好きだけど、カフェイン控えて白湯飲んでます。英語勉強中です。