皆さんこんにちは!Glide Japan株式会社です!
大分県の別府といえば、豊かな温泉文化と美しい自然が魅力の街。
しかし、実際に訪れた外国人観光客は、どんな視点で別府を見ているのでしょうか?
私たちGlide Japan株式会社では、着地型コンテンツ運営事業の一環として、これまで別府を舞台にしたアクティビティを数多く企画・運営しています。
その中で、参加者の皆さまを対象に活動後のサーベイを実施してきました。
昨年12月にサーベイ回答数が50件を突破して以来、勢いよく回答が集まり、このたび、ついに100件を達成しました!
今回は、世界中から寄せられたリアルな声をもとに、2025年最新の別府観光の実態をお届けします。
あなたが知っている別府とは、少し違う一面が見えてくるかもしれません。
- 1. GLIDE JAPAN株式会社とは?
- 2. 別府を訪れる外国人旅行客の動向に関する調査結果
- 2.1.1. 調査概要
- 2.1. I. 出身地域(108件)
- 2.2. Ⅱ. 日本への旅行が何回目か(有効回答数:90件)
- 2.3. Ⅲ. 別府までの移動手段(有効回答数:107件)
- 2.4. Ⅳ. 別府への旅行の決め手となった魅力(複数回答可:141件)
- 2.5. Ⅴ. 別府の前後に訪れている場所(前:99件/後:85件)
- 2.5.1. 別府を訪れる”前”に立ち寄った場所
- 2.5.2. 別府を訪れる”後”に立ち寄った場所
- 2.6. Ⅵ. 別府へ訪れる前と後で、印象がどのように変わったか(有効回答数:103件)
- 2.7. 統括
- 2.8. 最後に
GLIDE JAPAN株式会社とは?

私たちGlide Japan株式会社は、「地域のアンバサダーとして地域と世界を結びつけ、地域を未来に繋ぐ」ことをミッションに、4つの事業を展開しています。
Glide Japanの4つの事業
・インバウンド誘客コンサルティング事業
・訪日ランドオペレーター(DMC)事業
・地域活性化事業(Space Beppu事業)
・着地型コンテンツ運営事業
なかでも、今回ご紹介する「着地型コンテンツ運営事業」は、別府の地域に深く根ざし、その土地ならではの魅力を感じられるユニークな体験を企画・運営しています。歴史や文化を体験したり、地元の人々と交流したりすることで、訪れる方々に忘れられない思い出を提供しています。
【着地型コンテンツの主なアクティビティ】
・ウォーキングツアー
・竹ランタンづくり
・書道教室
・茶道体験
・料理教室
・流しそうめん(夏季限定)
・空手教室
など...
私たちの目指すのは、こうした体験を通じて、「また来たい」「もっと知りたい」と思っていただける別府の魅力を発信することです。そして、それが別府を未来につなぐ持続可能な観光の一助となると信じています。
今回ご紹介するサーベイも、その取り組みの一環です。
別府を訪れた世界中の人たちのリアルな声を集め、地域の未来に役立てたいと考えています。
別府を訪れる外国人旅行客の動向に関する調査結果
調査概要
- 調査期間:2024年5月10日~2025年4月27日
- 調査方法:別府市千代町にある観光施設《Space Beppu》のアクティビティに参加した方々による、オンライン調査への回答
- 有効回答数:107
I. 出身地域(108件)

【その他】回答内訳(各1名)
・アイルランド
・イタリア
・スウェーデン
・ポーランド
・マレーシア
・ルクセンブルク
・香港
・中国
◆分析◆
欧米豪が8割以上を占め、特定地域から強い支持を得ている。
最も多く訪れていた出身国はアメリカ(19件)で、次いでオーストラリアとドイツ(各15件)、フランス(10件)が続き、欧米圏からの訪問者が特に多い傾向が見られた。
Ⅱ. 日本への旅行が何回目か(有効回答数:90件)

◆分析◆
初めて日本を訪れた人は45名と最も多く、全体の半数を占めました。
続いて、2回目が19名、3回目が7名、4回目が1名と、訪問回数が増えるにつれて人数は減少傾向にあります。
一方で、「5回以上訪問した」と答えた人も13名おり、熱心なリピーター層の存在がうかがえます。
Ⅲ. 別府までの移動手段(有効回答数:107件)

◆分析◆
別府を訪れる際の主な交通手段は「バス/電車」(71名)で、全体の約7割を占めました。また、公共交通機関(電車・バス・フェリー)を含めると、全体の約8割を占めます。
このことから、別府は陸路アクセスを中心とした観光地であることがわかります。
また、「フェリー」(14名)や「クルーズ」(5名)を利用して訪れた人も一定数おり、海路アクセスも一定の役割を果たしていることがうかがえます。一方で、飛行機利用はわずか2名にとどまり、空路アクセスは限定的であることが明らかになりました。
Ⅳ. 別府への旅行の決め手となった魅力(複数回答可:141件)

【その他】回答内訳
・日本の新たな場所を開拓したかった
・湯布院に近いため
・鶴見岳
・大分市での禅ホームステイに行くための寄り道
・食べ物
・出生地
・自然 / 山 / 橋 / 海
・砂湯
・休暇 / 気晴らし / ハネムーン
・火祭り
・臼杵や杵築にも行きたかったため
・阿蘇に行きたかったため
・プライベート温泉
・さんふらわあに乗りたかった
・サル
・Happy Raftからのおすすめ
・APU
◆分析◆
アンケート結果から、別府を訪れた理由として最も多く挙げられたのは「温泉」であり、別府が温泉地として圧倒的な魅力を持っていることがわかります。また、「地獄めぐり」や「船旅」、「田舎の雰囲気」、「文化体験(竹細工・茶道など)」を目的とした声も一定数あり、温泉を中心に自然や文化、癒しを求める多様なニーズが存在していることが示されました。
Ⅴ. 別府の前後に訪れている場所(前:99件/後:85件)
別府を訪れる”前”に立ち寄った場所

【詳細】別府を訪れる”前”に立ち寄った都道府県
1位 福岡県(26名)
- 福岡(博多):24名
- 北九州:2名
2位 広島県(18名)
- 広島市:15名
- 宮島:2名
- 大久野島:1名
3位 熊本県(15名)
- 熊本市:7名
- 阿蘇:7名
- 黒川温泉:1名
4位 大阪府(14名)
- 大阪市:13名
- 大阪/京都:1名
5位 大分県(8名)
- 湯布院:5名
- 国東(大分空港):2名
- 別府:1名
6位 京都府(5名)
- 京都市:3名
- 宇治:2名
6位 東京都(5名)
- 東京/横浜:5名
8位 鹿児島県(3名)
- 鹿児島/松元:2名
- 屋久島:1名
9位 長崎県(1名)
- 長崎市:1名
9位 山口県(1名)
- 岩国:1名
9位 和歌山県(1名)
- 高野山:1名
9位 愛媛県(1名)
- 松山:1名
9位 高知県(1名)
- 土佐岩原:1名
◆分析◆
調査によると、別府に来る前に最も多く訪れられていたのは福岡(26名)。特に博多は交通の利便性と都市観光の両面で高い人気を誇っています。次いで広島(18名)や熊本(15名)が続き、自然や温泉、歴史的名所をめぐる“西日本縦断ルート”が主流となっていることがわかりました。
また、大阪や福岡といった都市観光を楽しんだ後、自然に触れながらリラックスや温泉体験を求める旅の流れの中で、別府が選ばれていることも今回の調査から読み取れます。
別府を訪れる”後”に立ち寄った場所

【詳細】別府を訪れる”後”に立ち寄った都道府県
1位 東京都(14名)
- 東京:14名
2位 福岡県(12名)
- 福岡:12名
3位 熊本県(11名)
- 熊本市:7名
- 阿蘇:4名
4位 京都府(9名)
- 京都市:9名
5位 大分県(8名)
- 湯布院:6名
- 杵築:1名
- 鉄牛寺:1名
6位 大阪府(7名)
- 大阪市:7名
7位 長崎県(4名)
- 長崎市:4名
7位 広島県(4名)
- 広島市:3名
- 宮島:1名
9位 愛媛県(3名)
- 松山:2名
- 八幡浜:1名
9位 奈良県(3名)
- 奈良市:3名
11位 宮崎県(2名)
- 宮崎市/門川:2名
12位 愛知県(1名)
- 名古屋:1名
12位 佐賀県(1名)
- 有田:1名
12位 栃木県(1名)
- 日光:1名
12位 静岡県(1名)
- 熱海:1名
12位 兵庫県(1名)
- 神戸港:1名
12位 四国(地域指定のみ)(1名)
- 四国:1名
◆分析◆
調査の結果、別府を訪れた後に最も多く選ばれていたのは東京(14名)。別府は、九州旅行の締めくくりや帰国前の滞在先として人気を集めていることが分かります。次いで福岡(12名)や京都(9名)、大阪(7名)と、都市部への移動が多く見られました。
また、湯布院や阿蘇といった自然・温泉地を巡る九州内周遊や、四国や広島方面へのフェリー旅も一部で見られ、別府を起点に西日本全体を巡るスタイルが定着しつつあることがうかがえます。
Ⅵ. 別府へ訪れる前と後で、印象がどのように変わったか(有効回答数:103件)

紺(良い印象に変化):98件(95.1%)
緑(期待通り):5件(4.9%)
別府に対する印象が“期待を超えた”観光客の声まとめ
・地元のビジネス(竹細工やアーティスト)に触れることができて良かった。
・別府が気に入り、一日延泊することに決めた。
・想像していたよりもきれいでイケてる街だった。
・地元の人々が優しかった。
・竹細工で有名であったり、こんなにもアートに関心の高い街だとは思っていなかった。世界で2番目に利用可能な温泉の数が多いとは知らなかった。
・少し退屈な海やスパの街だと思っていたが、実際には期待をはるかに超えるアクティビティや街の特色があって驚いた。
・温泉と海が美しい街。
・温泉だけでなく、お店や寺、美しい自然にも魅了された。
・素敵で穏やかな街だと思う。
・想像していたより大きな街だった。
・別府には観光客を迎え入れてくれる温かさがある。
・竹が別府の名産品であることを知らなかった。また、アーティストのコミュニティがあることにも驚いた。
・想像していたより生き生きとしていて、繋がりを感じた。
・歴史が興味深かった。
・伝統的な文化体験がとても楽しかった。
・大阪よりもずっと心に残る、生き生きとした街だった。
・ほとんど日本語を話せなくても、温かく迎えてくれる。
・公園で将棋を指している人たちを見て驚いた。
・行く前は注目してなかったけど、今は住みたいくらい好きになった。
◆分析◆
訪れる前は「温泉の町」という印象だけだった別府。しかし、実際に訪れた観光客からは「思っていた以上におしゃれ」「工芸文化が豊か」「住みたくなるほど魅力的」といった驚きの声が多く寄せられています。
温泉だけでなく、工芸文化や落ち着いた雰囲気、人のあたたかさが好印象を与えていたようです。
一方で、「もともと別府に良い印象を持っていて、その期待通りだった」という声も5件寄せられました。別府は、事前のイメージを裏切ることなく楽しめたという意見です。中には「歓楽街には驚かされた」といった率直な感想も。
また、期待を超えたと答えた人の中にも、「食事処を見つけにくい」「観光地以外の行き先が分かりづらい」といった課題を感じた声も見られました。
統括
今回の調査から、別府に訪れる欧米豪の旅行者の多くが、温泉や地獄めぐりといった定番観光地だけでなく、ローカルな文化体験や人とのつながりを重視していることが明らかになった。また、口コミサイトや予約プラットフォームを通じて、自発的に別府を選び訪れている層が多いことも特徴的である。
こうした傾向をふまえ、今後は温泉や観光名所をきっかけに来訪を促しつつ、滞在中には地域との接点や深い学びを提供できる本物の体験を増やしていくことが、別府全体の価値向上と観光の分散化に寄与すると私たちは考えている。
最後に
今回は、別府を訪れた海外観光客100名以上のリアルな声をもとに、別府観光の実態とその魅力についてご紹介しました。
定番の温泉や地獄めぐりに加えて、文化体験や地域とのふれあいを求める声も多く、別府の多面的な魅力が改めて浮き彫りになりました。
本記事に関するお問い合わせや、インバウンド対策のご相談等がございましたら、Glide Japan公式サイトもしくは下記よりお気軽にご連絡ください。

GLIDE JAPAN株式会社
Mission
地域のアンバサダーとして
地域と世界を結びつけ
地域を未来に繋ぐ
Vision
日本一の地域活性化エンジンになり、
「夢を持って田舎に残る」をこの国の常識にする。
会社名 | Glide Japan 株式会社 |
英文社名 | Glide Japan Inc. |
代表取締役 | 井手 正広 |
資本金 | 1,000,000 円 |
設立年月 | 2023年4月20日 |
従業員数 | 12名(業務委託等を含む) |
本社所在地 | 〒874-0942 大分県別府市千代町12番9号TEL: 0977-75-9566 |
豪州拠点 | 421/4 Spring Street, Rosebery, NSW 2018, Australia |
事業内容 | 訪日観光コンサルティング、訪日旅行手配業、地域創生事業、多言語翻訳、動画制作など |
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① 大人のための英会話(観光関係者の方々多数ご参加)
② ウェブサイト・販促ツール等の多言語化・翻訳(英・中・韓)
③ 宿泊施設・観光施設の防日客受け入れ増加へ向けた支援等
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問い合わせ先:info@glidejapan.co.jp